一番始めの授業は各クラスで俺の自己紹介をする。
生徒は3〜4週間前に来た子供らで、1カ月間ほぼ任地にいなかった俺を知っている生徒はいない。
名前、出身国、年齢から始まり、
ウガリ・スクマ・デングが好きで、一番好きなのはギゼリ、嫌いなのはウジ
ほんで日本にウガリとかマヒンディとかなくて、俺らは米食べるよ〜なんてゆうたり
ジャッキー・チェン、ブルースリー、サモハンキンポーとかは日本じゃないよ〜とか
空手は日本で、カンフーは中国かな?と言ってみたり。
もはや俺の紹介じゃなくて、日本の紹介になってるけど!
で、そんな自己紹介をちゃんと聞いてくれてた一人の生徒が放課後にグランドに座ってる俺のとこに。
生徒 『ムワリム(先生)!俺、空手知ってんねん!』
俺 『おっ本間か!見せてーや!』
とまぁチャイニーズ映画などを見たやつを真似したやつやろうなと思いつつ、俺もそんな彼らが嫌いじゃないので見せてもらうことに。
ところがどっこい。
彼が見せてくれたその型はめちゃめちゃ本格的なもので、かつ相当な練習量が伺えるほどのキレと真剣な顔つきが見て取れた。
つい、俺も『おぉー!!』といってしまうほどすごかった。
生徒 『これな!めっちゃ練習してん!空手の先生に教えてもらってんで!』
と、彼も日本人の俺にその成果を見てもらえたことでとても興奮してたんだろう。そんな様子でどこで、誰に教わったかを話してくれる。
ただ、彼が見せてくれたその型は飛んだり跳ねたりめちゃめちゃアクロバティックな要素が交じり、あきらかに空手じゃない。
『空手ちゃうやん!!』と思わずツッコミそうになった。

その時は彼の空手(と彼がおもってるもの)に対する真剣な姿勢に押され、言えなかった。
ただこれはいつかはゆうたらなあかんと思いつつ、ただ俺もちゃんとした空手を知らないが故に説得力ある説明ができないと葛藤。
でもそこは日本代表としてゆうとかなあかんよな〜。
思わせてくれるほど彼の型はすごかったという話。
そして俺の学校はやっぱケニア中のいろんなティーンエイジャーが来るな〜と実感。
本間におもしろい!
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