2011年7月14日木曜日

アボガド戦争

ここゲタスル更生学校には学校のど真ん中にアボガドの木が生えてる。

アボガドがある程度熟れると、天からの恵みごとく、木からアボガドが落ちてくる。


それを見た生徒らは我が先にとその落ちたアボガドに向けて、猛ダッシュ。

その勢いを授業に生かしてくれるかと思いつつ、日頃のワンパターンな食事に刺激を与えれるこのアボガドを嬉しそうに食べる子供を見ると、なんとも微笑ましい限り。

っちゅうことで子供らは時に、このアボガドに対して、必死になる。

木に向かって、石を投げるやつ。
木に登ろうとするやつ。
どっから持ってきたかようわからん、長い棒をブンブン振りまわすやつ。

先に書いたが、このアボガド、たまに俺も食べるがめっちゃうまい。

うちの名コック(その名もカシオカ)が作った俺の大好物のギゼリに、カチュンバリ(トマトとピリピリ、パクチ-などを混ぜたもの)を少し添え、その上にアボガドをたっぷりのせて、塩を一つまみ程度かけた、その日に昼食はたまらなく、うまい。

日本に帰ったら一番最初に恋しくなるケニアのものランキングにぶっちぎり一位にランクインしてるくらい。

それくらいうまい、このアボガド。

子供らが必死になって、取り合うのも理解できる。

しかし、最近このアボガド、子供らのケンカのタネになっているのも一つの事実。

まだ熟れていないアボガドを大事に隠す子供、そのアボガドを盗む子供。

取られたくないからとアボガドをポケットに入れてる子供、なにかと難癖をつけて、そのアボガドを自分のものにしようとする子供。

やっと熟れたアボガドをこっそり食事の時間に食べようとする子供、この様子を見た途端、いきなり彼のベストフレンドに成り上がろうとし、なんとしてもアボガドを分けてもらおうとするもの。

ここゲタスルの生徒はおとなしく、じゃあ分けてあげようかとわ言わない強者たち。
(まぁ子供はそうでしょ。)

が故に始まるケンカ。

おまえのかあちゃんデべそから始まる口喧嘩から手にしているアボガドがぐちゃぐちゃになるほどどつき合う喧嘩まで。

始めのころは俺生徒らが持ってきたアボガドが熟れるまで俺のオフィスにあるカギ付き棚(同僚ですらたまに子供のアボガドをとることがある)に置いていた。
アボガド、一つずつに子供らの名前を書いて、ほな熟れたら取りに来いよと伝えて、熟れたら渡す。

食べる時もみんなの前で食べるなら少しでえから分けてあげや、と。
分けるの嫌やったら隠れて食べろ!

こんな感じで対応してた。

ただ先にも書いたが最近、やたらこのアボガドのせいで生徒らが荒れてる。

一人10個単位でもってくる子供がいれば、棚の中に置ききれず、棚の上に置かれてるアボガドを、俺がオフィスにいない時間を狙って盗みにくるやつらもいる。

こうなればもう俺一人で何とかできるレベルじゃなくなる。

なので今日の会議時に「アボガド」を議題にあげるまで至る始末。笑


結果、落ちているアボガドすべてストールに集めて、それが熟れれば子供ら全員に渡すっちゅう結果になった。

というか後から絶対このケースは初めてじゃないはずやのに、今までうちの同僚らは何をしてたんやと気付く。


明日からアボガドを理由にケンカしてるやつは両成敗じゃ!!

一件落着?

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