2011年6月14日火曜日

すてき授業

先週末は素敵なイベントが続いた。
朝まで覚えたての徹マン(チョンボ4回やる)
ドミでBBQ(遅れて、残りもん食べる)
ワールド・カップ(16カ国のチームが集まったチャリティーサッカーイベント)

おかげで朝一番でドミから任地に戻ることになり、眠気眼ながら出勤した今日の朝。

今は子供らもテストが終わり、あとはトランスファー(他更生学校へ移送)の日を待つのみ。
せやけど授業はいつも通り続ける(ようにしてる。笑)
というのも毎回、テストが終わると教員・生徒ともに授業をやる雰囲気ではない。
その理由は以下にある。
・約1~2週間ほどテスト週間のため、授業が完全になくなる。(生徒らもここゲタスルの変則的な授業習慣を忘れる。ただ日本でもテスト後の授業って、「山場を乗り越えた」感が生じて、どこか集中しない気がある。それと同じようなものを感じる。)
・教員(といっても俺とジョロゲ)ですら若干、あと1〜2週間で移送される子供らに何を教えるんだというような空気が流れる。且つジョロゲに至っては普段の仕事量に比べて、テスト期間は半端ない仕事量をこなす(といっても日本基準ではおそらく並程度)、故に彼はそれなりの達成感を感じる+身体になんらかの異常(頭痛・腹痛・風邪・採点作業による腱鞘炎)をきたすため、テスト後には多大なる影響を授業に及ぼす。
つまり、彼は適当な授業する、最悪、授業やらない。

ただそんなこんないうてもClass goes on。

俺ももっかい気引き締めて。ジョロゲはほっといて。

ただこの時期は1クラスが50人になる日もあれば、マヒンディ(トウモロコシ)の収穫やということでいきなり授業の代わりにマヒンディの畑仕事に切り替わったりする。
加えて、生徒らのトランスファーの日は本部(更生学校を管轄している省庁)から移送作業の予算が下り次第、始まるため、彼らがいつ学校を出ていくのかマネージャーですら全く読めない。
1週間で予算が降りる時もあれば、1カ月以上待たされる時もあった。なので週をまたぐような授業は行えない。

つまりは計画通りにものが進まないということ。

であるからして、できるだけ1日で完結できるような授業が望ましい。

ということで気付けば非常に前置きが長くなったが今日CLASS7&8に日本食紹介をすることにした。

今まで子供らとの雑談の中で、日本文化紹介というようなたいそうなものではないけども日本のことについてなんでも話はしてきたが改めて、「日本文化紹介」ということで授業を行うのは初めて。
自分自身もめちゃめちゃ新鮮ですごいおもろいし、授業なのでいろんなマテリアルを準備して行うため、準備段階ですでにわくわく。

ただマテリアルといっても残念ながら俺自身ここケニアでめったに食えない日本食を子供らにも食わしてやることはできず、教員・生徒ともにフルに想像力を生かして、説明・聴講する。
ただ前日にパソコンにダウンロードした日本食写真を子供らに見せる。

〜かつ丼編〜

俺「これはかつ丼や!ごはんの上にな豚をあげたやつを卵でとじたやつをのっけるんや!めっちゃうまいぞ、これ!」
生徒「コレ、ケニアでも作れるんじゃないの?俺一回やってみよ!」

〜たこ焼き編〜

俺「これはたこ焼きっていうてな、俺のホームタウンの食いもんなんや。ギゼリ(俺の大好きなケニア料理の一つ)ってキクユ(ケニアの代表的な部族の一つ)の伝統料理やろ?あんな感じや!ほんでコレ、作るには特別なフライパンが必要でな、丸い形してるやつでな。」
生徒「知ってる!それ、ケニアでも売ってる!俺ん家にもあるし、それ!」

〜寿司編〜

俺「これは寿司っていうて、ご飯の上に生の魚のせた食いもんや!魚もな日本は島国やから昔からたくさん魚獲れて、種類もいっぱいあるんやぞ!ほんで日本人みんなコレめっちゃすきやぞ!」
生徒「生の魚!?考えられへん。日本人は生の魚食べるん?腹壊すって!」

といった感じで、ここケニアでは生の魚を食べる日本人に対して、驚愕とドン引きする。

何回か日本食の写真(ほぼ俺が食べたいもの)を見せた後に子供らに箸体験をさせた。

そして今日俺が一番驚いたのはこの時やった。

ケニアに売ってるラムネみたいなんを皿と皿に移すっていうのを子供らにさせた。せやけどさすがにちょっと難しいやろうなという気持ちと子供らがぎこちなく箸を使って、ラムネを落としたりというのを想像してた。

ところがどっこい。

子供らは喜んで、キャッキャ言いながらやっとるとこまでは俺の予想通りやったが、ほぼ全員、箸の使い方が様になってる。笑
もちろんたまに落としたり、変な箸の掴み方はするものの、うまいこと使ってた。ちょっと悔しくなって、無駄に皿と皿の距離をあけるも難なくこなす子供ら。

ちょっと予想を覆されて、面白くない俺ではあったが子供らは異国の文化に触れて、楽しそうにしてた。

知らない世界について興味をもって、「へぇ〜」っていいながら、知らない世界について知るってことは本間に素敵なことのような気がする。
それが将来、役にたつ、役にたたないは別にして。

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